フリュギアの井戸

実生活では口にできないあれこれを、ひっそり井戸の底に落とします。

心身一如

しばらく、体調を崩した。

大したことではないが、やはり時節柄、今までにはない不安があった。

 

それにしても以前から、ブログを毎日更新する方たちはすごいな、と思っていた。

私自身、現在は在宅ワークで通勤時間がカットされ、家事育児などもなく、かなり自由な身の上だ。

自分の来し方を思っても、これほど時間を持て余した時期はなかったし、私ほど時間に恵まれた環境の人はいないのではないか、と思う。

(この未曽有のパンデミック下、奮闘しているエッセンシャルワーカーの方たちには、頭が下がる。)

 

それでもブログを始めてすぐに、毎日文章を公開することは、自分には絶対にできない、と分かった。

 

私の場合、文章を書いたあと(というより、考えを吐き出したあと)、一晩寝かせるのは必須の過程だ。

 

夜が明けると、好きなように言い放った後の、言葉の残骸が残っている。

書いているときは当然につながっていた行間が、とんでもない飛躍だったりする。

なので、前日にはあったはずの論理性をたぐり寄せながら、文章に手を入れる。

 

最低一回は、この「一晩寝かせる」をしないと、言葉のガラクタでしか、ない。

 

書いている間、意識が近視眼的に自身の思考にしか、向いていないのだろう。

一方、ブログを毎日更新する方たちは、デフォルト値でも相手を意識した思考ができているのではないか、と推察する。

 

また、体調や私生活の波を、乗りこなす器用さ、聡明さを持っているのだろう。

今回の不調で、つくづく思った。

すごい人たちが、世の中にはたくさんいるものだ。

 

なお、体調がすぐれない時に書いたものは、読み返したら悉くどうしようもないものだった。

 

思えばそもそも、あの時には書くこと自体が、楽しくなかった。

ということは、考え(私の場合、ニアリーイコールで自分の毒)の吐き出しが必要なのは、元気な証拠なのかもしれない。

 

 健康は大事。


人気ブログランキング